クライマックス climax 2004 8 2
ここ数年、日本経済や世界経済は、
経済学から見れば、手に汗握るようなクライマックスが続いている。
おそらく、経済や金融がわかる人間にとっては、
下手な映画を見るよりも、ワクワクするような日々が続いているだろう。
そんな話をすると、多くの人は、
経済や金融は、難しそうで、敬遠したくなると言う。
そして、経済や金融は、政府に任せてあるので、
わざわざ、経済や金融を勉強する必要はないと言う。
しかし、ちょっと、待ってほしい。
なぜならば、こういう発想やシステムは、共産主義そのものであるからだ。
共産主義国においては、経済や金融は、政府が、すべて、管理しており、
共産主義国の国民は、経済や金融を、「政府にお任せ」となっている。
海外からは、日本は、社会主義国のなかで、唯一の成功例と言われる。
そう言われるのは、国民の意識に原因がある。
また、同時に、日本において、民主主義は、まだ、未熟であるとも言われる。
民主主義国において、政府とは、与えられるものではなく、
自分たちで作っていくものである。
そういう気持ちが、国民にはない。
これは、教育に問題があったと思う。
戦後復興や高度成長時代には、政策は、官僚が考え、
国民は、官僚が作ったマニュアルを理解できる程度の頭脳さえあれば十分である。
そういう教育ではなかったのか。
いずれにせよ、学生はもちろんのこと、
社会人も、経済を学ぶ必要がある。
まだまだ、「現代経済」という映画は、クライマックスが、数年続く見込みであるからだ。